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本間 俊充; 高橋 知之*; 外川 織彦
保健物理, 36(4), p.308 - 313, 2001/12
原研とチェルノブイリ国際研究センターとの研究協力テーマ2では、確率論的事故影響評価コードOSCAARの信頼性評価研究の一環として、チェルノブイリ周辺の実環境で得られた測定データを用いて地表面沈着核種からの長期外部被ばく線量評価モデルの検証を行い、その性能を確認し、主要なパラメータを同定した。また、サイト近傍の早期被ばく線量の推定のために、OSCAARを適用し、粒径の大きなCs-137,Zr-95等の地表沈着からの外部被ばくの寄与が大きく、早期被曝評価の観点からは放出物の粒径等詳細な放出源情報が必要なことを明らかにした。
本間 俊充; 高橋 知之*; 米原 英典*
JAERI-Review 2000-029, 83 Pages, 2000/12
本報告書は、以前の報告書「原子炉事故時放射線影響解析で用いるための健康影響モデル(JAERI-M 91-005)」を改訂したものである。本報告書では、そのモデルの基礎となった米国原子力規制委員会の報告書NUREG/CR-4214の2つの改訂版及び最近の国際機関による報告書をレビューした。また本報告書には、主として晩発性の身体的影響に関して、原研の第1次版健康影響モデル及びパラメータの変更点をまとめた。これらの変更点には、原爆被爆生存者の追跡調査結果の延長分及び線量再評価に基づく最近のがんリスク係数の変更が反映している。報告書は、さらに計算モデルの今後の改訂に関しても言及した。
本間 俊充
Comparative Evaluation of Environmental Toxicants; Health Effects of Environmental Toxicants Derived, p.147 - 155, 1998/00
近年、エネルギー利用による環境と健康への影響及びその外部性(Externality)の評価がいくつかの研究で行われている。そこでは、核燃料サイクルに起因する影響の中で、原子力発電所のシビアアクシデントの潜在的影響が重要な位置を占めることが示されているが、その影響の推定値の幅に大きな開きがある。それは、評価手法と仮定の相違のほか、おもにシビアアクシデントの影響に関連した不確かさに起因している。この講演では、原研で開発した原子炉の事故影響評価手法と、評価に付随する不確かさを定量化する不確かさ感度解析手法について報告する。